
阿賀野川流域の郷土料理
この地域は、江戸時代の輸送の中心は舟運でした。 外港のある新潟湊と会津を結ぶ舟運は、下り荷は米・塗り物・材木・煙草など会津の特産品、上がり荷は塩・綿・ニシン・茶・昆布などがありました。 新潟湊では北前船、阿賀野川では「ひらた船」「さんぱ船」などが活躍しました。
蒸し釜戸 http://www.mushikamado.com/
舟運(北前船)での炊飯では、燃料効率が良く、火気の管理の容易な「蒸し釜戸」が活用され、安田瓦等の窯業が盛んな中流域で生産されていました。
この「蒸し釜戸」で炊飯すると格別に美味しくご飯が炊き上がる事から、当時の旦那様の家や高級料理屋に普及しました。
安田の小田製陶所の蔵で発見された蒸し釜戸は、現代の高級炊飯器に勝る性能で、小田式蒸し釜戸として現代に復刻されました。
泥漬け
安田瓦の職人が夏場に塩分補給の為、ナスを瓦の泥に漬けたのが始まりです。
彩がきれいで、野菜の風味が損なわれないのが特徴です。
会津藩領であった阿賀野川上中流域の保存食
昆布・ニシン等の海の魚は保存食として乾物にして阿賀野川の舟運で会津に運ばれました。 にしん料理や糀を使った保存食が郷土料理として受け継がれています。